堀江晴美さんをお招きして
                    
不登校・イジメは
             どう考え,どう解決するか

                          2006年8月26日
 

四條畷学園小学校に堀江晴美さんをお招きして「不登校・いじめ問題」をテーマにした研究会の報告です。

                      
講師と内容
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資料の
ダウンロード
たのしい授業でつくる<たのしい教室・たのしい教師>

四辻伸吾


   
落ち着いた話し振りで、爽やかな話は好評でした。
 
報告

水口民夫

「私が堀江さんの実践から学んだこと」と題しての報告でした。水口さんは昨年度までの3年間,「児童生徒支援加配教員」をされてきて,「不登校」にはかなり気を使っておられます。そのときに堀江さんからお話を聞きまとめられています。  
<不登校・イジメはどう考え,どう解決するのか>

堀江晴美

大きく4部に分かれて,お話がありました。

1.仮説実験授業と巡り合ったころ・・・そして今
  山本先生との出会い,板倉先生との出会いの話には驚きました。また,堀江さん自身が,先生の言葉で「自分を捨てた」といわれたことにもびっくりしました。先生の言葉って子どもたちにとって大きいですね。

2.不登校支援とは?何を大事にしたらよいか
  管理職との関係,破壊の人,未知との遭遇,なかなか刺激的な言葉でした。
  話を聞くのは2,3時間が基本。なるほど。

3.イジメ問題を考える---解決への道
  イジメは正義からと頭でわかっていても,実際の対応はなかなか・・・

4.学級復帰の条件とは何か
  私の居場所(物理的な居場所と,心の居場所)

Q&A

不登校をどうしていくのか,本当のところはケースバイケースですが,「共通していえること」をやり続けている堀江さんに学ぶことは多いように思います。

 

<マジック講座>

岡部 智子


いつもながら、誰にでもできる」を合言葉に、軽快な口調で、始まった手品。

今回は軽快な音楽に合わせて,本当のマジックショウでした。

昼休みに行われた、岡部マジック
                    

講演
<子ども中心主義とはどういうことか>

渡辺 慶二

教師「子どもを大切に」ではなく,「子ども中心主義」
今は「入居者中心主義」
でやっている。

いつ聞いても、明快な口調でした。

 以上ここまでは笠井が担当しました。

 
編集後記

 




おわりに(大阪・なわて仮説サークル 畑中真一)

 「不登校・いじめ問題」といった重たいテーマで,楽しい授業とはなかなか結びつかないのではないかと思っていました。そして,堀江さんもこの問題に対しては楽しい授業も万能ではないと言います。しかし堀江さんの研究のおかげで,子ども中心でいく,子どもとの信頼関係が大事など,僕達が日々実践している仮説実験授業の教育原理がいかされているということも分かりました。どれだけ子どもの気持ちを大事に出来るかが問われていると痛感しました。
 
 不登校問題に対して素晴しい話をしてくださった堀江晴美さん,この研究会を企画してくださった音田輝元さん,なわて仮説サークルのみなさん,ありがとうございました。そして,この四條畷でまたこのような研究会がしたいなぁと思っています。

 
参加者の感想
(1部の方のみ)

1学期のこと,昨年度のこと,その前のこと,様々な場面を思い起こしながら,堀江さんの話に聞き入っていました。活字になった文章の裏側にある堀江さんの気持ち,子どもや保護者に対する細やかな心配り,丁寧な対応・・・。「保護者の話を聞くときは,2〜3時間は時間をつくる」という具体的な話一つとっても「自分はまだまだやなー」と。
   2学期が始まる直前にこの会を企画していただき,すごくよかったと思います。今年は担任を持っていないのですが(何かの加配というわけではないですが)自分が今出来ることを自分なりにやっていこうという元気が出ました。ありがとうございました。   (Hさん)


  四辻さん,若い人(でもとても落ちついた人に見えましたが)の話は,内容より気持ち的に同感できます。元気でがんばって欲しいです。
  堀江さんの話は仮説とのつながりとか,生きる姿勢とか,根本的なところで,不登校の生徒との付き合い方の方向が決まっていくと思いました。
  「自分を捨てて社会に順応して生きるのか,それとも社会の価値基準からはみ出しても,自分自身で生きる道を選ぶのか」ということを常に問われる。「子どもに聞く」姿勢を常に問われる。「子どもの顔色をうかがう」ということも同じ。ぼくは「不登校生徒への対応のマニュアル」という質問をしたんだけれど,マニュアルというより,そういう教師としての生き方を問われているように思いました。
  こういう話を聞くと,ついつい「堀江さんのようになりたい」と思ってしまうけれど(もちろんそうなればいいんだけど),いろいろな状況,個人の資質を含めて違うのだから,今の自分の中で出来ること,教師としての生き方を考えていけばいいんだなという気持ちでいます。
  ずっと堀江さんの話を聞きたいと思っていたので,いい時を過ごせました。ありがとうございました。とてもたのしかったです。          (Sさん)


 僕も堀江さんの話を聞けば聞くほど,自分の教師としての生き方を問いなおさせられました。そして,まだまだ教師として傲慢だなぁと思わずにはいられませんでした。(畑中)


  今日はありがとうございました。私は中学校の養護教諭です。昨年,二人の別室登校生の面倒をみました。
  その際,学年や担任の理解を得るのにとても時間,労力を使いました。先生のお話にもあったように,本当に信じられない事を言ったり,態度を取ったりする担任や学年の先生がおられました。とにかく別室登校をしている子の気持ちを代弁し続けました。年上の先生にうごいてもらう時に生徒の気持ちとして伝えるとやりやすかったかなと思います。
  保健室にはたくさんのしんどい子がやってきます。そこで元気になって教室へ帰っていきます。教室へ戻っていったとき,やはりたよりにしたいのは担任だと思うのですが・・・。担任の先生と信頼関係をきづけるようになかを取り持ったりしていますが・・・。
  保健室に来る子は選ぶ事が出来ません。基本は「来るものこばまず」です。しんどいと言って泣いていた子が元気になって帰っていくときは,本当に嬉しいものです。これからも生徒の気持ちに寄り添っていきたいと思います。                 (Nさん)

 僕もクラスに不登校の子がいたときは,養護教諭には本当にお世話になりました。
 「本当に信じられない事を言ったりする先生」っていますよね。堀江さんの話では,そういう先生との事を「未知との遭遇」と言っておられました。まさにその通りだと思います。僕の学校の校長は「別室登校するくらいだったら,学校に来ていても意味がない。これからは別室登校はさせない」と言っていました。これからも「未知との遭遇」は続いていくと思います。そういう中で,いかに子どもの気持ちを守っていくのかですよね。(畑中)

 


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